アメリカ大学4年間の高い学費に備える学資ローン529 プランについて

アメリカで子供を大学に入れるには多額のお金がかかるというのは周知の事実だと思います。

子供の将来を思い、いい大学に入っていい仕事を見つけ、安定した生活を送ってほしい。

親ならば誰でもそう思うのが普通でしょう。しかし、大学の費用は過去数十年の間、物価の上昇や家計収入の増加を上回るペースで増え続けてきているのが現状です。

【アメリカの大学 平均費用 アメリカ在住の場合】

4年生州立大学 $103,456 (約1136万円)(州内)  $174,884 (約1921万円)(州外)

4年生私立大学   $215,796(約2370万円)(州内)

こちらのWeb siteより抜粋しました。授業料の他、生活費住居費なども含まれる金額です。

これだけのお金を用意しなければ子供が大学へ進学できないのです。

そのため親が老後の年金を崩したり、家を売ったりしてまで子供の大学資金を工面するという話もあるようです。極端な話のように聞こえますが、アメリカではこれが現実です。

もしくは、親がそれだけのお金を用意できない場合は、子供は学生ローンを組んで将来長年にわたって返済し続けなければなりません。実際、私の知り合いは大学卒業して20年たった今でもローンを返済しています。

だからこそ、学費積み立てを早くから始めることはとても重要なことなのです。

学費積立の代表的なものとして529プランというものがあります。国からの税制優遇がありとても人気な学費積立制度です。州ごとに管轄されています。以下そのメリットとデメリットです。

目次

学資保険529プランのメリットとデメリット

メリット

その1 所得控除の対象になる(州ごとに仕組みが異なります)

例えばが私が今住んでいるウイスコンシンは上限年間3380ドルです。州によっては上限5000ドルや10000ドルというところもあります。税金の高いアメリカでこの控除は大きいです。

その2 積み立てた資金は運用され、その利益は更に投資され利益となり膨らんでいく

例えば 子供が生まれた年に口座を作り、毎年2000ドル(20万)を積立し、年率10%リターンでの運用と考えた時に、子供が18歳の時の額は なんと 100,000ドル(1000万)ほどにもなっているのです。

これって凄くないですか。やらない理由なんて何処にもないですよね。

その3 名義人の子供が学資を使用しない場合、その兄弟が使用することが可能。

万が一、名義にしていた子供が将来大学に行かない道を選んだ場合、他の兄弟の学資としてそのお金を使うことが出来ます。また将来その子の親がキャリアアップのためにまた学校に戻る場合でもそのお金を使うことは可能です。

デメリット

その1 教育費以外の目的で使用する場合 ペナルティー課税される。

所得控除なのは教育目的に使用することが前提であり、もしそれ以外の目的でお金を引き出したい場合はペナルティとして10%の税金が課せられます。

その2 FAFSA(学生財政援助金)が減額される可能性もある

FAFSAとは連邦政府による大学費用の援助金を無料で申請できるシステムの事です。FAFSA を申請する際に収入や資産などを申告し、その上でどれだけの学費を自己負担できるかなど査定されます。529プランに入ってるお金もその対象となるため減額される可能性もあります。

まとめ

早いうちから529プランに加入し、子供の将来のために蓄えるベネフィットは非常に大きいです。

お住まいの州によっては所得控除の対象にならなかったり、貯金出来る金額の上限が変わってきたりする場合もあります。そのような場合は自分が住んでいる州以外の529プランに入ることも可能なので時間をかけ検討し、自分に一番いいプランに加入しましょう。

アメリカで人気の学部を知りたい場合はこちらの記事を参考にしてくださいね。

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