この夏、日本へ帰省した際に初めて人間ドックを受けました。
というのも、アメリカでは人間ドックというものが無く、健康な人が主治医の指示なしに胃カメラや超音波、MRIなどの検査を受けることができません。
そのため、何かしらの症状が出てから検査したのでは手遅れになる可能性があります。
更に、アメリカは治療費が半端なく高額です。病気になってからアメリカで治療するよりも、日本で定期的に人間ドックを受け、病気を未然に防ぐことで治療費を抑えることができます。
人間ドック検査予約まで
まずは人間ドック施設を見つけます
人間ドックをやってくれる病院は山ほどあるので、その中から一つに決めるのは非常に大変です。
私の場合、E PARKやマーソのサイトから条件指定でいくつかの病院に絞り込みました。そして更にその病院のホームページにいくと詳しく人間ドックの内容を確認できます。
主な確認内容
- 自分がやりたい検査が含まれているか。
- オプションの検査を追加することは可能か。
- 検査後の説明はあるか。
- 検査費用が予算内か。
などなど自分が外せないと思う条件を満たしているか確認します。私の場合、不明な部分は電話で確認し、その対応の良さなども決め手の一つになりました。
人間ドックの予約
私は直接施設に電話して予約を取りました。
というのも、バリウム検査を胃カメラに変更、脳ドックの追加など、口頭で確認しながら予約した方が確実だと思ったからです。
更に人間ドックは一日何名までと数が決まっているので、検査の希望日が決まり次第早めに予約することをおすすめします。私は約2ヶ月前に予約したのですが、それでも希望日で予約は取れませんでした。
検査項目
参考までに、私が受けた検査項目は以下になります。
1 から13(+胃透視)までは一般人間ドック、14から16はオプションで追加しました。
- 身体測定
- 聴覚視覚検査
- 肺機能測定
- 心電図
- 血液一般、血清
- 肝膵機能
- 肝炎検査
- 脂質検査
- 糖代謝
- 腫瘍マーカー
- 尿便検査
- 腹部超音波
- 胸部x線
- ピロリ菌検査(オプション追加)
- 胃カメラ(胃透視から胃カメラに変更。)
- 頭部・頸部MRI(オプション追加)
費用
今回、私の人間ドックにかかった費用を参考までに載せておきます。
- 一般人間ドック 40,150円
- 胃透視から内視鏡に変更 3,300円
- ピロリ菌検査 3,080円
- 脳ドック 27,500円
合計金額 74,030円
人間ドック 検査当日の流れ
検査当日の流れを簡単にまとめます。
受付
当日は朝の8時に受付開始でした。事前に記入した書類と、前日までに採取した検尿検便などの容器を持参し時間までに受付を済ませます。
受付が終わるとロッカーに案内されます。、荷物を全てロッカーに入れ、渡された検査着に着替えます。
手際よく各検査に回され無駄な時間は1分もありません。全ての検査技師や看護師が私の動きを把握しているようなスムーズさです。
そしてアメリカにありがちなどうでもいい世間話ができるような雰囲気は全くありません。皆、事務的に淡々と自分の仕事をこなしていきます。ちょっとビビります。笑
胃カメラ検査について
初めての胃カメラ検査だったので体験談を記しておきます。これから胃カメラやる方を怖がらせるつもりはないのですが、マジで死ぬかと思いました。
まず検査室に入ると受付で記入書を渡されます。そして3つの選択肢を与えられます。
- 細い内視鏡を鼻から入れる
- 太い内視鏡を口から入れる
- 細い内視鏡を口から入れる。(精度が低い。おすすめしていない)
私はもともと鼻が弱く鼻血も出やすいタイプなので、鼻は却下。
でも口から入れるカメラはホースサイズと聞いていました。考えただけで無理。
と言うことで一番おすすめしていない3番に即決。精度が悪いって、鼻も口も入り口違うだけで入ったら同じでしょ!?と自分を納得させました。笑
検査台に寝させられ、喉の奥に麻酔スプレーをされます。なんとなく喉の感覚がなくなっていきます。とそこで先生登場。何の躊躇もなく、どんどん管を口の中に入れていきます。
もうそこからは常に嗚咽と涙の連続です。あんなの起きてる人にやる検査じゃありません。生き地獄でした。次回やってもらう時は全身麻酔してくれるところでと心に誓いました。
検査後に簡単に結果を説明してくれます。私の場合、喉に菌がいることや、胃底にポリープが数個あることなど、有益なことが分かったので頑張ってやった甲斐がありました。
問診&結果説明
最後に問診と検査結果の説明があります。
その時点で分かる範囲の検査結果を分かりやすく説明してくれます。
私の場合、胃カメラで見つかったポリープや、血液検査で高めだったコレステロールやビリルビン値などについて、詳しく教えてもらえたので良かったです。施設によっては最後の問診と説明がないところもあるようですが、ここは大事なポイントです。
食事
そして全てが終わったあとは待ちに待ったランチタイムです。
旅館のお食事かと思うくらいの豪華なランチ。
お品書きまでついてました。
二つのトレイにある食事を交互に食べるこの贅沢さ。病院で出してくれる食事とは思えない。
そして全てがバランスの良いヘルシーなものばかり。味付けも完璧です。
胃カメラで死にそうになったけど、生きてて良かったと思う瞬間でした。これも全て検査代に含まれているなんて日本ってなんて素敵。感動です。
人間ドックにかかったお金はHSAで払えます
今回、日本で人間ドックにかかったお金はHSA/FSAで請求しました。こんなに全身網羅された人間ドックがアメリカドルで530ドルくらい。更にタックス控除のHSAで支払うことが出来るんだから一時帰国の際は是非やることをおすすめします。
必ず領収書をもらい、念の為保管してください。
最後に
今回は日本で初めて人間ドックを経験しました。
最先端医療の病院で最新機器で全身を検査してもらい分かったことは、自分はまだまだ若いと思いこんでいたのに体は正直だったと言うことです。(勝手な思い込み、本当は全然若くない。笑)
色々と分かったことがあるので、後日この検査結果を持ってプライマリードクターに相談してみようと思います。
私のように、海外在住でまだ人間ドックをやってない方は一度検査してみることをおすすめします。アメリカと違い、日本では丁寧に詳しくやってくれるので色んな発見があると思います。更に金額もアメリカに比べ破格に安いです。人間ドックを定期的にやり、結果で得られたデータから食生活や生活習慣を見直したり、健康維持のためモチベーションも上がるのでやる価値は充分にあります。
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