IT テクノロジーが急速に進むなか、今後も数多くの仕事が自動化ロボット化されると予想されます。
オックスフォードの研究結果によると2030年までに20ミリオン(2000万)(全世界の約8.5%)もの仕事がロボットや自動化に取って代わられると報告されています。
そのような時代で生き抜くためには、私たち人間にしか出来ないことは何かを知り、必要な専門知識やスキルを身に付け、将来に備えることが重要になります。
まず、私たちに特有で且つAIには無い特徴とは何でしょうか。
それは発想力、創造力、コミュニケーション能力、臨機応変に対応する能力です。
そのような能力が必要とされる仕事は AIやロボットが今後どんなに進歩しても 完全に取って変わられることは無いでしょう。
以下、アメリカにおいてAIが発達した後も生き残るだろうと言われている仕事を6つ紹介します。
AIが発達しても安全な職種 6選
Healthcare Workers 医療従事者
医療分野においてAIの活用は急速に進展しています。
実際、検査結果の膨大な過去のデータを照合し統計的に処理したり、画像診断における癌の早期発見などにおいては、下手な医者よりも確実で正確な結論を下すことが出来るでしょう。
今後、AI は医者や看護師の仕事の多くを代替できるのでしょうか。
AIは大量のデータを処理し的確な判断はできますが感情を持ちません。
ひとりひとり違う患者さんの精神と身体の状況を把握し、心を通わすケアというものが出来ません。
診療においては病気を治すだけでなく、精神的な面でも色んな側面から総合的に患者さんをサポートしてあげることはとても重要です。
時には励ましたり、一緒に泣いたり笑ったりするような心のこもった看護の仕事はAIに取って代わられるのはまだまだ難しいでしょう。
AIが単純なデータ入力作業や、医師の負担となっている診断の仕事をサポートしたりすることで、もっと患者さんと向き合える時間を持つことが出来れば理想なパートナーとして今後も共存できるでしょう。
Teachers 先生
コロナの影響もあり、バーチャルやオンライン授業のニーズは増えています。
ITテクノロジーは教育の現場においてもは有効な手段として活用されています。
自宅にいながら遠隔で質の高い授業を受けられる。
多数の価値のある情報が手に入る。
テクノロジーがここまで発展したからこそ、私たちは知りたいことは何でも知ることが出来る便利な情報化社会で暮らすことが出来ています。
しかし、AIは先生の仕事にとって替わられるでしょうか。
先生の仕事はひとりひとりの子供の理解力に合わせ、理解するまで分かりやすく言葉を変えるなど相手をことを考えて教えます。
更に子供ひとりひとりの感情などを考慮して関わりあいます。
学校はただ勉強を教わるだけでなく、人格形成にも大きな影響をもたらします。
そういった大事な時期に子供と関わる仕事はAIに取って代わられることは難しいでしょう。
Creatives 芸術家
ライターやグラフィックデザイン、芸術関連など主に右脳を使うような仕事は比較的安全な職業といえます。
このような仕事には創造力や想像力、発想力など人間特有の能力が必要だからです。
こういった分野に興味、才能があるならば、その強みを生かして更にスキルを磨くのもいいかもしれません。
Social Workers and Counselors カウンセラー/ソーシャルワーカー
日常生活で困難な問題に直面した時、私たちは専門的なアドバイスやサポートが必要となります。
ソーシャルワーカーやカウンセラーの仕事は 医療、教育、福祉・介護などの業界において相手の話をよく聞き理解し共感し、相談者が解決の方向性を見出せるようにサポートしたり、支援を行う職種です。
そういった相手を理解し手を差し伸べるような職種はAIに取って変わられることはなく安全な職種と言えるでしょう。
Lawyers 弁護士
金銭トラブル、離婚、相続などの民事事件から、犯罪などの刑事事件まで、弁護士は社会で起きる様々な問題を法律の知識を生かしながら解決します。
弁護士はまず依頼者の話を聞き状況を把握します。そしてその情報から 事実を整理し 法的に組み立てていきます。そし裁判判にかけるだけの事実を収集し、損害賠償額を決定します。
弁護士は直接依頼者と対話しながら状況に合わせた対応が求められるため、AIがその業務を取って変わるのは難しいでしょう。
過去の膨大なデータから類似した事件を検索したり、過去の判例と照らし合わせたりするようなことはAIが得意とする分野なので 共存という形でこの職種は今後も生き残るでしょう。
Business managers ビジネスマネージャー
既にロボットやAIは自動車業界、製造業など幅広く用いられ、導入規模はどんどん拡大していきます。
ロボットやAIと導入することで、従業員の人材不足を補えたり、労働時間を短縮出来たり、または人的ミスなどを減らしたり、などメリットは沢山あります。
しかし、マネージメントとなるとやはり生身の人間でなければできません。ロボットが人員を採用したり、解雇したり、より改善するようなフィードバックを与えたりはできないですよね。。。
マネージメントは 消費者との関わりやマーケティングの戦略など会社を成長させるためのコアな部分になるので、この職種はこれからも存続するでしょう。
まとめ
今後の近い将来、AIやテクノロジーがどんどん導入されても生き残れるだろう といわれている職種を6つ紹介しました。
この職種に共通することは人と人が関わる、直接対話が必要な仕事である ということです。しかも対面する相手はそれぞれ異なる状況下にあるため、個人個人に合わせた生身の人間による対応が必要な職種です。
これから大学進学する方は、このようなことも考慮しながら専攻を決めることがとても大事になります。今回の記事が、将来の方向性を決める 何らかのお役に立てればと思います。
アメリカの大学の学部についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。
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