ここ最近、技術の発達により簡単に自宅で遺伝子検査ができるようになりました。遺伝子検査とはDNAの情報を読み取り、病気のリスクや体質などを知ることができる検査です。
今回、遺伝子検査キットで我が家の犬のDNAを検査してみました。
その検査方法や内容などを紹介したいと思います。
犬の遺伝子検査で分かること
数多くある犬種DNAデータの中から、犬の種類を割り出します。
そして正確な犬種が分かることによって犬の扱い方や理解が深まります。
更に生まれつき持って変化することのない遺伝子を調べることで、将来発症する可能性のある病気がわかります。その遺伝子性疾患を理解し、病気が発症した場合に備えることができます。
DNA検査をやることにした経緯(我が家のケース)
うちの犬は一歳の時にアラバマ州で保護されました。
アメリカでは、年間650万匹もの犬がシェルターに保護されるそうです。が、アダプトされるのはそのうちの320万匹だけだそうです。
シェルターが一杯になりそれ以上収容できない場合、アダプトされない犬は数日以内に殺傷処分されることが多いんだそうです。
このことからアメリカではレスキュー犬をペットとして迎え入れる人が沢山います。
そんなわけで我が家の犬もシェルターからやって来ました。
胴長短足でオオカミ顔だったうちの犬は、コーギーとハスキーのミックスだろうと言われました。私もわざわざDNA検査までしてそれを確かめるつもりは全然ありませんでした。
ところが、カリフォルニアに引っ越ししてきて新しく加入したレンターズ保険で、ハスキーが混ざっていたらまずいと言うことが分かったのです。
レンターズ保険とは?
レンターズ保険は家財と損害賠償を補償します。アメリカで賃貸する場合は必ず入るべき保険です。
家財補償は盗難などで家財を盗まれたり、火事や水害などで家財に被害が出た時に補償してくれます。
損害賠償は家の敷地内で他人が怪我をした場合などに補償されます。飼っているペットが他人に危害を加えた時もこの保険が適用されます。
が、私たちが加入した保険のポリシーに“ハスキーが混ざっていたら保険は適用外” と記載されていました。
保険会社によっては、アグレッシブで危害を加える危険性が高い犬種は保険から除外することがあります。
そこでうちの犬に本当にハスキーが入っているのか調べることになりました。
DNA検査方法とその結果
EMBARK検査キット
購入したのは一番有名なEMBARKの検査キットです。
EMBARKのDNA検査キットは三種類あります。今回は、ブリードの種類と将来起こる可能性のある病気の種類が分かる青の検査キットを選びました。
箱を開けると1、2、3の順にやるべき手順が書いてあります。
- EMBARKのサイトに行ってレジスターを完了します。(ACTIVATE)
- 最後に犬が食べてから30分後に検査します。付属の綿棒で下顎のチークのあたりを30〜60秒間擦ります。綿棒が完全に唾液を含むくらい擦ります。綿棒をチューブの中に入れ10回ほど降ります。
- 付属の封筒で郵送します。
今回使った検査キットはこちら。
検査結果
郵送してからおよそ2〜3週間ほどで検査結果が出ました。
犬の種類
どの犬種が何%入っているかなど事細かに書いてあります。
うちの犬はこれらのミックスと言うことが分かりました。
- ラットテリアー 40%
- シベリアンハスキー 28%
- ラブラドールレトリバー 16%
- オーストリアキャトルドッグ 14%
そして驚いたことにコーギーが入っていませんでした。😱
病気の種類
更に二種類の遺伝性疾患があることも分かりました。
Stargardt Disease
これは目の網膜の遺伝性の病気で、病気が発症して悪化すると視力が弱くなる病気らしいです。ラブラドール犬にこの変異性が多く、100匹の20匹はこの遺伝子を持っているようです。うちの犬もラブラドールが入っているので恐らくこの変異遺伝子を受け継いでしまっているようです。
今のとこうちの犬は目がとても良く、他人の車も我が家の車種と色が同じであれば追いかけようとするくらいなので問題はないと思われますが、今後様子を見たいと思います。
ALT Activity
ALT activity が低い変異体があるらしいです。
これは肝臓に関する数値らしいのですが、肝臓が何らかのダメージを受けたとき出されるエンザイムがこの変異体があると少なくなるらしいです。でも難しすぎてよく分かりません。
親戚とのつながり
この遺伝子検査をやった親戚たちの写真が出てきます。
最初の二つなんかはうちの犬にそっくり。上の子はおじさんかおばさん、もしくは祖父母あたりらしいです。その下の子は従兄弟らしいです。
こんな風に色々混ざって生まれてきてるんだーと思うと感慨深いです。
このフラッピーな耳なんかそっくりです。
最後に
犬の遺伝子検査は、種類や遺伝子疾患などが分かることによって、犬に対しての理解が深まり適切な扱いや対策ができるのでとても有効的です。
今回、ハスキーが入っている結果が出たので別途ハスキーOKの損害保険に入ることにしました。保険は何か起きてからでは遅いので今回遺伝子検査で判明できて良かったです。
このオーダーメイドトートバッグ欲しい。
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